第40章 祐衣、もう一度許してくれ!

福田祐衣は薄ら笑いを浮かべた。

「私なら、警備員を呼んだりしませんけれど」

「どういう意味よ!」

田中紗枝が猛然と振り返り、彼女を睨みつける。

「言葉通りの意味ですわ」

福田祐衣は唇の端を吊り上げた。

「田中さんが、もう一度宮本社長に裁定をお願いしたいとおっしゃるなら、私は大歓迎です」

刹那、田中紗枝の顔色が青ざめ、次いで怒りで白く染まる。その目は福田祐衣を射殺さんばかりに睨みつけていたが、足はそれ以上動かなかった。

「いいわ、覚えてなさい」

田中紗枝は福田祐衣を指差し、冷笑と共に頷く。

「二度と私の機嫌を損ねないよう祈ることね。次は絶対に許さないから!」

「そうですか...

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